最近、テレビCMでもよく見かけるデビットカード。
デビットカードとは、一体どのようなカードなのでしょうか?
またクレジットカードとはどんな違いがあり「お得で安心に使える」というセールスポイントは本当なのでしょうか?
今回はデビットカードについて詳しく紹介をしていきます。
目次
デビットカードのメリット
デビットカードは、簡単に説明をすると銀行直結の即時決済ができるカードです。
クレジットカードの場合は、商品を購入したら翌月や翌々月に請求されます。しかしデビットカードの場合は、買い物をしたらその場で口座から商品代金が引かれる仕組みです。
主にVISAやMasterCardなどの国際ブランド加盟店でショッピングが可能となります。
世界中の国際ブランド加盟店で利用が可能です。旅行先や海外でもデビットカードは使えます。
またデビットカードは、クレジットカードが作れない人でも作ることが可能です。
基本的に審査はありません。審査があった場合でも金額が有限のため、比較的審査は甘いのです。主婦や学生、無職や、水商売など社会的信用がない職種の方でも作れます。
「お金を持ち運ぶ事が苦手」「お金があると使ってしまう」そういった方には、デビットカードはおすすめです。
そしてデビットカードは、銀行が発行しています。
消費者金融が発行しているものではないため、安心感もあります。
スマホでさらに便利に使える!
デビットカードの最大の魅力は、家計簿アプリと連動させるとお金の管理が楽な点です。
クレジットカードのアプリは、利用分がリアルタイムで反映されません。約半日から3日前後、反映までに時間がかかります。海外利用分は、さらに時間がかかります。
お金の計算や管理をしたい場合、少し時間を置いてから確認をする方が無難になります。
対してデビットカードは、銀行から提供されているアプリやマネーフォワードなどが提供する家計簿アプリと連動できます。これらを利用すればリアルタイムで利用金額が反映されます。
口座残高や利用額の確認をすぐに行うことは、魅力的なポイントです。
忘れていた無理・無駄な支払いにも気づける
デビットカードは引き落としのたびに口座内の金額が減少します。万が一、残高以上のショッピングを行った場合は利用ができないので、使いすぎを防止できます。
お金が貯まらない、お金に縁がない人の特徴には、”お金の管理が苦手”があります。
これに当てはまる場合、デビットカードは安全安心に使えると考えて問題ないでしょう。
また定期的に発生する出費を把握するのにも優れています。残高把握も簡単です。
一番理想的な使い方は、デビットカード専用口座と貯金用の二つの銀行口座を用意することです。
これはマネーパーソナルでも紹介されていた「お金を上手に使う方法」です。
毎月決まった支出にコントロールできれば、上手に貯蓄額を増やせます。
昨今のクレジットカードが便利という啓蒙は、クレジットカードを顧客に使ってもらいたい企業の利益重視の発想です。実際に支出をコントロールして、お金を使うべきところに使えるようにすることがデビットカードを持つことで可能になります。
デビットカードの特徴 | |
決済タイミング | 即引き落とし |
決済手段 | 1回払いのみ |
上限金額 | 口座残高が利用上限 |
所有可能年齢 | 15歳以上 (学生もOK!) |
審査の有無 | 審査基本なし (無職・主婦でもOK) |
年会費 | なし |
デビットカードのデメリット
ここまでデビットカードのメリットを紹介しました。次はデメリットについて紹介をします。
今後デビットカードを作る予定の方は、デメリットも把握しておく必要があるので要チェック。
立て替え・分割払いができない
クレジットカードの最大の魅力である分割、リボ払いがデビットカードにはありません。
クレジットカードであれば利用した翌月、翌々月に支払いとなるためキャッシュフローに余裕ができます。
しかしデビットカードは口座直結型ですので、余裕なく支払いに追われることになります。
金融事故防止という面では、魅力的ですがどうしても買い物をしたい場合デメリットとなります。
金利や手数料が余分に掛からないと考えれば良いことですが、やはり支払い方法を検討できないのはデメリットです。
残高がないと使えない
デビットカードは口座に自分のお金がなければ、使えません。
利用上限=残高です。給料日前などのお金が乏しくなる時期は、少々苦しい思いをする可能性も考えられます。
またお金が口座に入っていると思い込み買い物をしようとした場合、デビットカードが使えずに恥をかいてしまう可能性も。レジで時間がかかってしまうと、後ろの人にも睨まれるので要注意。
クレジットカードよりも還元率が低い
クレジットカードと比較すると、やはりデビットカードは還元率(ポイント付与)が低いです。
デビットカードを提供する機関が銀行のため、クレジットカード会社のように大きな額を使う方も少なく、支払い方法が即決済のため、リボ払いでの手数料を取るわけではありません。
そのためキャッシュバックや還元されるものは、少なくなってしまいます。ただし還元率が1%のものも存在しています。
利用店舗が限られる
デビットカードについて国際ブランドが搭載されていても一部利用できないお店もあります。
機内販売や高速道路など、本来であればすぐに決済しておきたい場所に限ってデビットカードは使えません。
ガソリンスタンドや高速道路で使えない場合がある
これは発行する金融機関のシステムにも異なりますが、事前に引き落としされる額を加盟店からチェックが入るようになっています。
そのシステムがない高速道路の場合、活用できないようになっています。ガソリンスタンドは給油が終わるまで金額がわからない場合があります。
そのときに残高不足になってしまった場合に活用できなくなるのを防ぐために一部デビットカードは使えないのです。
デビットカードとクレジットカードの違い
デビットカードとクレジットカードの基本的な違いは、支払い方法と限度額です。
デビットカードは、銀行口座直結型の支払い方法。これに対してクレジットカードは、前述でも紹介した通り翌月・翌々月に支払額を請求されるものです。
またクレジットカードの場合、ショッピングをした際に一回払い・分割払い・リボ払いなど、いくつかの支払い方法を選ぶことができます。
自分のペースに合わせた支払い方法を選択できることがクレジットカードの最大の魅力です。支払い方法は、手数料や利子が発生する場合もあります。
しかし急な出費や大型の買い物をする際には、とても役立つ機能です。
デビットカードには、このような支払い方法を選択はありません。この点はデビットカードのデメリットといえるでしょう。
またクレジットカードには、利用限度額があります。利用限度額とは、使える金額です。例えば20万円の利用限度額のクレジットカードは、20万円までの買い物ができます。
この利用限度額を超えてしまった時点でクレジットカードは、利用ができなくなります。
返済に余裕があれば、利用限度額まで毎月使っても問題がありません。しかし返済をするあてがないのに、利用限度額まで使ってしまうことは大問題です。
クレジットカードで失敗をしてしまう人の中には、利用限度額=自分のお金と錯覚に陥ってしまいます。利用限度額はあくまでもクレジットカードに設けられた使える金額です。自分のお金ではありません。
このような利用限度額がないものがデビットカードです。デビットカードの利用上限は、自分の口座に入っているお金です。使い過ぎや利用限度額を自分のお金と思う錯覚に陥らないことは、デビットカードのメリットです。
クレジットカード | デビットカード | |
決済方法 | 後払い | 即引落とし |
発行会社 | クレジットカード会社 | 銀行 |
支払い回数 | 選択可能 | 1回払いのみ |
利子の発生 | あり | なし |
上限額 | あり | なし (自分の口座残高が利用上限) |
所有可能年齢 | 18歳以上 | 15歳以上 |
審査 | あり | なし |
デビットカードはスーパーマーケットや大手飲食チェーン店でも取り扱われていることが多く、ちょっとした買い物をする際は便利です。デビットカードの発行元の金融機関によっては、ポイントやキャッシュバックをしてくれるのでお得に買い物ができます。
- 小額の買い物が多い
- 銀行口座の管理をしっかりとしたい
- 高校生や未成年
- 口座を分けている
- 浪費家
デビットカードは使い方次第では、とても役立つアイテムです。
しかしながらクレジットカードの方が便利に使える場面が多いのも事実です。
一番理想的なのは、両方ともに持ち合わせておくことです。
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